MENU

    ホイアンの宿泊料金が高騰している件

    ホイアンのホテルを検索して、「以前よりずいぶん高くなった」と感じる人が増えています。ベトナムは物価の安い旅行先というイメージが強く、数年前のホイアンでは旧市街に近いホテルでも手頃な料金が見つかりました。それだけに、2026年のホテル料金を見ると、同じクラスのホテルでも以前の感覚では予約できないケースが目立ちます。とくに旧市街周辺、トゥボン川沿い、アンバンビーチ、カムタン周辺では、評判のよいホテルから先に料金が上がる傾向が出ています。

    ホイアンの宿泊料金が高騰している理由は、ホテルだけが急に高級化したからではありません。ベトナムを訪れる外国人旅行者が増え、ダナンとホイアンを組み合わせて滞在する人も増加し、そこへ国内旅行の需要まで重なっています。その一方で、旅行者が希望する場所、設備、サービス水準を満たす客室が同じ勢いで増えているわけではありません。2026年のホイアンでは、この需要と客室数の差がホテル料金に強く表れているのです。


    目次

    ホイアンのホテル代が上がった

    現在のホイアンでは、単に「繁忙期だから少し高い」という範囲を超えて、ホテル料金そのものが一段高い水準に移っています。数年前には割引価格で販売されることが多かった4つ星、5つ星ホテルも、現在は高い稼働率を前提に料金を設定するようになりました。ベトナムのホテル市場全体でも、2026年は宿泊需要の伸びが新しい客室の供給を大きく上回っており、平均宿泊料金も前年より上昇しています。以前は空室を埋めるために大幅な割引を行っていたホテルでも、その必要が薄くなってきました。

    ホイアンではこの傾向がさらに見えます。2025年夏の時点ですでに、旧市街周辺やカムタン、海岸部のホテルでは、希望する日にまとまった客室を確保できないケースが出ていました。大型ホテルやリゾートでも早い段階から予約が進み、直前まで十分な客室が残る状態ではなくなっていたのです。そこから外国人旅行者がさらに増えた2026年を迎えたため、現在の料金だけを見て「一時的に高くなっている」と考えるより、ホイアンのホテル相場そのものが変わってきたと見たほうが現在の状況に合っています。


    外国人旅行者が増えている

    もっとも大きな理由は、ベトナムを訪れる外国人旅行者の増加です。2026年のベトナムは外国人旅行者数が過去最高水準で推移しており、前年を1割以上上回るペースが続いています。そのなかでも中部ベトナムの伸びは強く、ダナン地域では外国人宿泊客が前年同期を3割近く上回る時期もありました。ホイアンはダナン国際空港から車で移動できる世界遺産の町であり、中部ベトナムを訪れる外国人にとって主要な滞在先のひとつです。ダナンの外国人客が増えれば、そのままホイアンの宿泊需要にも影響します。

    以前のホイアンは、欧米やオーストラリアからの旅行者が長く滞在する一方、アジアからの旅行者はダナンを拠点に日帰りで訪れるケースも多く見られました。現在は韓国、台湾、東南アジア、インドなどから中部ベトナムを訪れる人が増え、ホイアンで1泊以上する旅行も珍しくありません。さらに欧州、オーストラリア、北米からの旅行者も戻っており、国籍によって旅行時期が異なるため、以前ほど「この時期ならホテルが空いている」と単純には判断できなくなりました。年間を通じて複数の市場から予約が重なることが、ホイアンの宿泊料金を押し上げています。


    ダナンの人気も料金に影響

    ホイアンのホテル料金を考えるとき、ホイアンだけを見ても現在の状況は分かりません。ダナンとホイアンは旅行者にとってひとつの観光圏になっており、ダナン国際空港に到着して、ダナンとホイアンの双方に宿泊する行程が定着しています。ダナンでは国際線の回復や新規就航が続き、2026年も海外での観光プロモーションが強化されています。海岸リゾート、ダナン市内、ホイアン旧市街を数日かけて巡る旅行者が増えたことで、ホイアンのホテルはダナンとは別の小さな市場ではなく、中部ベトナム全体の宿泊需要の影響を受けるようになりました。

    さらに、ダナンでは夏を中心に大規模なイベントが続き、開催日は市内のホテル稼働率が高い状態になります。その時期にはホイアンまで宿泊需要が広がります。反対に、ホイアンでイベントや連休が重なる時期には、ホイアン旧市街に近いホテルから予約が進みます。両都市を組み合わせる旅行が一般的になった現在は、ダナン側の宿泊需要までホイアンのホテル料金に影響するため、ホイアンだけの季節感で料金を読むのが難しくなっています。


    安い販売料金が減った

    もうひとつ見逃せないのが、ホテルの販売方法そのものの変化です。ホテル料金は一年中同じではなく、空室状況に応じて変わります。予約が少ない日は料金を下げ、残室が少なくなれば料金を上げる販売方法は、現在ではホイアンの中級以上のホテルでも一般的です。予約サイトで昨日見た料金と今日の料金が違ったり、数週間後に同じ客室が高くなったりするのは、このためです。宿泊需要が弱かった時期には割引料金が長く残っていましたが、現在は人気の客室から早い段階で販売が進むため、安い料金帯が先に消えていきます。

    とくに影響が大きいのは、旧市街徒歩圏、プール付きのリゾート、川沿い、アンバンビーチ周辺など、日本人旅行者にも人気の高いホテルです。ホイアンにはホテルやヴィラ、ホームステイが数多くありますが、どの客室でも同じように需要が高いわけではありません。立地がよく、朝食やプール、客室設備、清潔さ、スタッフの対応まで評価されているホテルには予約が集中します。そのため「ホイアンにはホテルがたくさんあるのに、なぜ高いのか」という疑問が生まれますが、旅行者が比較している条件のよい客室に限れば、供給はそれほど多くありません。ここが現在のホイアンの宿泊料金を見るうえで重要なところです。


    ホテル予約は早めが前提

    2026年にホイアン旅行を計画するなら、航空券を確保したあと長くホテルを保留しておく方法は合わなくなっています。とくに乾季、夏休み、週末、連休、ダナンの大型イベントと重なる時期は、旧市街周辺や人気リゾートから予約が進みます。最後まで残った客室だけを比較すると、「ホイアンのホテルはすべて高くなった」と感じますが、早い時期には同じホテルでも複数の客室タイプや料金プランが販売されています。ホテルの選択肢が多いうちに宿泊先を決めておくことが、現在のホイアンでは以前以上に重要になっています。

    ホイアンの宿泊料金高騰は、一時的な値上げだけで起きているものではありません。ベトナムへの外国人旅行者の増加、ダナン国際空港を利用する旅行者の拡大、ダナンとホイアンを組み合わせた滞在の定着、国内旅行需要の増加、そしてホテル側の販売価格の変化が同時に重なっています。ホイアンは「安いホテルを直前に探して泊まる町」から、希望するホテルを早い段階で確保する観光地へ変わりつつあるといえます。ベトナム旅行の費用を考える際も、以前のホイアンの相場を基準にするのではなく、2026年の宿泊料金を基準に予算を組むほうが、現在のホテル市場に合った計画になります。



    目次