ホイアン旧市街は、街の中心部がとてもコンパクトにまとまっていて、のんびり歩いて回るのにぴったりな世界遺産の街です。観光のポイントは「古い街並みを歩くこと」と「見たい施設に合わせてチケットを使うこと」の2本立て。
街を歩くだけなら無料ですが、博物館や会館、古い家屋などの中を見学したいときはチケット(入場券)が必要になる、というのが基本的なルールです。

ホイアン旧市街観光の基本と入場料
まず知っておきたいのが、入場チケットの仕組みです。現地で売られているチケットは、対象となる施設の中から好きな「5か所」を選んで入れるセット券のような形になっています。
料金は外国人の場合、一律で120,000VNDです。有効期間については、24時間という案内もあれば数日間という説明もあり、情報によってバラつきがあります。そのため、買ったときに窓口で「いつまで使えるか」「どこでチケットを見せればいいか」を確認して、当日中に使い切るつもりで動くのが一番安心です。
ただし、本来はチケットを購入しなければいけないという建前があるために、ガイドが同行している場合はたとえ施設入場をしないとしても、入場チケットは購入する必要がありますので、ガイド付きの観光をされる方は覚えておきましょう。

さて、ここからは、具体的に「いつ、どこを歩くのがいいか」を時間帯別にご紹介します。初めての方なら、午前中に建物の内部を見学し、午後は路地や川沿いをお散歩、夜はランタンの明かりを楽しむ、という流れが一番スムーズです。

【午前】混雑を避けて歴史的建造物を見学
午前中はまだ暑さも混雑も控えめなので、屋内の施設をじっくり見るのに向いています。チケットは午前中のうちに買っておき、まずは1か所どこかに入ってみて「チケットの出し方」に慣れておくと、その後の観光がぐっと楽になります。対象施設には、華やかな会館や歴史ある家屋、博物館、お寺などがあり、その中から5か所を選べます。
おすすめは、旧市街のメイン通りを順番に歩きながら、道沿いにある施設に立ち寄る方法です。例えば、チャンフー通り周辺にある会館やお寺を続けて回ると、移動距離が少なくて済みます。三国志の関羽を祀った関公廟からチャンフー通りに沿って歩くルートも定番です。建物の見学自体は短時間で済むものも多いので、急がず途中の小道に入ってみたりしながら、ゆったりと街の空気を感じてみてください。


日本橋(来遠橋)周辺の賢い見方とお昼の過ごし方
ホイアンの象徴でもある日本橋(来遠橋)は、観光の拠点になる場所なので、日中はとても混み合います。ここは「外から写真を撮る」「少し離れたところから眺める」「混雑が少ない早朝か夜遅くに訪ねる」のどれかを選ぶのが賢い方法です。橋の上は人が溜まりやすいので、あまり長居せずに周辺の通りへ移動し、タイミングを見て戻ってくるのがスムーズに動くコツです。ここは旧市街でも外せない見どころのひとつとして親しまれています。
ちなみに、日中は人が多くきれいに撮れませんが、早朝でしたら対岸から見た日本橋はとても綺麗です。
お昼どきは日差しが強くなるので、外を長く歩くのは避けて、早めに休憩や食事を取りましょう。旧市街には素敵なカフェや食堂がたくさん集まっているので、すぐ近くで休める場所が見つかるはずです。大切なのは「こまめに休憩を挟むこと」。お昼に無理をしてしまうと、せっかくの夕方や夜に歩く元気がなくなってしまうので注意しましょう。

【午後】情緒ある路地と川沿いのお散歩タイム
午後は目的地を決めすぎず、趣のある「路地」や「川沿い」、「市場のまわり」を気ままに歩いてみましょう。チケットですでにお目当ての場所をいくつか回っているなら、午後は無理に施設に入らず、お散歩メインに切り替えるのがおすすめです。川へ続く路地を入り、また別の路地から街へ戻る、という歩き方を繰り返すと、迷うことなく街の表情を楽しめます。
午後は、歴史を感じる古い家並みや、穏やかな川の風景がよく映えます。特に川沿いは夕方からどんどん人が増えてくるので、まだ明るいうちに一度歩いて位置関係を掴んでおくと、夜に来たときも迷わずに済みます。

【夕方・夜】幻想的なランタンと川沿いの楽しみ方
夜になると、街はランタンの光に包まれて幻想的な姿に変わります。一番賑わうランタンエリアを目指す際も、中心部だけに留まると人混みで疲れてしまいがちです。川沿いの雰囲気を楽しみつつ、時々1本奥の通りへ避けるように動くと楽ですよ。賑やかな川沿いも素敵ですが、夜は移動しづらくなるので「短い距離をゆっくり楽しむ」のが満足度を高めるポイントです。
また、できれば早い時間帯のうちに、川沿いのレストランの2階席を予約して確保しておき、混雑する時間帯を見計らって、夕食を摂ってしまうというのが賢い方法かもしれません。
夜のおすすめルートは、一度川沿いを端から端まで歩き、途中の橋を渡って対岸へ行き、ナイトマーケットを散策し、また戻りながら気になるお店や撮影スポットに寄る方法です。これなら、すごく混んでいる場所と、比較的歩きやすい場所を交互に通ることができます。
それから、トゥボン川クルーズや灯篭流しも人気がありますので、夕食時間とそれらの時間や配分をよく考えておいた方が良いと思います。

失敗しない観光施設選びと注意点
チケットで5か所を選ぶとき、よくある失敗が「似たような建物ばかり選んで、途中で飽きてしまうこと」です。対象施設には、会館、古い家、博物館、お寺、伝統芸能の展示など、いくつかのタイプがあります。初めてなら、例えば日本橋で1つ、会館を1つ、旧家を1つ選び、あとは博物館や展示を組み合わせてみるなど、「違う種類の場所を混ぜる」のがコツです。そうすることで、ホイアンの歴史や文化をより立体的に楽しめます。足りなければチケットは買い足せますが、まずは5か所で十分満喫できます。
また、混雑をうまく避けるには、時間の調整よりも「場所を変える」のが効果的です。日本橋のまわりや川沿いは夕方から夜に激しく混むので、昼間に一度下見をしておき、夜はポイントを絞って短時間だけ滞在するようにしましょう。食事もピークをずらせばスムーズに入れます。旧市街は歩行者天国の時間も多く、徒歩がメインの移動になるので、「混んでいる場所を何度も通らない」ことを意識するのが一番の近道です。
雨季や突然のスコールのときは、屋内施設やカフェをメインにしたプランに切り替えましょう。チケットで入れる場所は室内が多いので、雨の日は午前も午後も見学の時間を多めにして、夜の川沿い散歩は短めに. 路面が滑りやすくなっていることもあるので、あまり遠出せず、旧市街の中心部だけで過ごすのが安全です。
旧市街はたくさん歩くことになるので、サンダルよりも履き慣れた歩きやすい靴が一番です。夜は川沿いで風に当たると少し涼しく感じることもありますが、基本は暑さ対策を優先しましょう。また、チケットは何度も見せることになるので、折らずに入れられる小さなケースやポーチがあると、出し入れがスムーズで便利です。

街をさらっと歩くだけなら短時間でも回れますが、チケット施設を巡りながらだとそれなりに時間がかかります。1日かけて旧市街をじっくり楽しむプランは、一般的によく紹介されています。当日の暑さや混み具合、休憩の取り方で体感時間は変わってくるので、「午前:見学」「午後:散歩」「夜:ランタン+ナイトマーケット」という3つのステップで考えると、無理のない充実した1日になります。
ホイアン旧市街を賢く楽しむなら、チケットで見たい場所を5つ厳選し、あとは自分の足で街並みや川沿いの情緒を味わうのがベストです。街歩きは無料、施設内を見るときは5枚綴りのチケットが必要という基本を押さえておきましょう。お昼は無理せずしっかり休み、夜は混雑を避けながらポイントを絞って歩く。このリズムを意識すれば、初めてでもホイアンの魅力を存分に感じられるはずです。
